中島醸造有限会社

なかじまじょうぞうゆうげんがいしゃ

インタビュー

古くから生活に欠かせないものとして人々に愛されてきた味噌。2015年の調査によれば、全国の味噌のシェアのおよそ47%を占めるのが「信州味噌」です。毎年開催される全国味噌鑑評会では長野県の蔵元が常連として名を連ねています。 千曲市戸倉上山田温泉街にある中島醸造は、この地域の素材にこだわって長年、信州みそをつくり続けている醸造元です。代表の中島教雅さんは、中島醸造の歴史について次のように語っています。

中島教雅さん

「いつ頃この醸造元ができたのかハッキリとはわかりません。一つ確実にいえるのは大正12年(1923)に、いま店がある場所に移り住み様々な事業を始めたということです。試行錯誤を繰り返し昭和の初めに味噌作りを始めました。そして2000年に私が店を継ぎました。」

味噌を袋詰めする様子

現在は主に中島さんが1人で味噌作りを行っています。この日は特別に入口のショップスペースを通り抜け、奥の醸造所に入らせていただきました。奥には味噌が入った樽や味噌を袋に詰める機械、商品名が入ったラベルを貼るスペースなどがあり、部屋全体に味噌のいい香りが漂っていました。

袋詰めされた味噌にラベルを張る中島さんの後ろには、賞状がずらりと並ぶ

中島醸造の味噌は、千曲市とその周辺のスーパーやお土産屋さんなどで取り扱われています。信州味噌は、米麹と大豆でつくられる淡色で辛口という特徴があるといわれますが、中島醸造の味噌の特徴、そしてこだわりはどこにあるのでしょうか。 「うちは国産の原料を使うことにこだわっています。大豆は長野県産のものがおよそ9割で、千曲市で採れた大豆も使っています。千曲市産の大豆で作った味噌に関しては、それをそのまま味噌の名前にもしました(下 写真)。実は、私の代になるまで千曲市産の大豆はそこまで使っていませんでした。しかし最近は休耕田が増え転用されることで大豆が安定して仕入れられるようになってきています。また私自身もできる限り地元のものを使いたいと思っていたので、継いでからは積極的に千曲市のものを使うようにしています。」

信州千曲ブランドにも認定されている「千曲市の大豆で造りました」という名前の味噌

長野県産はもちろんのこと、できる限り千曲市の素材をつかって味噌を造りたいと語る中島さん。中島醸造でつくられる味噌の味へのこだわりについても語ってくださいました。 「最近は甘口を好むお客さんも多いので甘口のバリエーションもありますが、私は『うまい味噌』=『しっかり熟成した味噌』を造ることを心がけています。うまい味噌とは、大豆のタンパク質がしっかりと分解され旨味になっている状態を指します。うちの味噌は信州みそにしては色が濃いめですが、これはしっかり熟成させているからです。その他の特徴としては、スーパーなどで一般的に売られているものよりも食塩を減らすなどしています。」 消費者のニーズに応えつつよりよいものを提供していこうとする中島さんの言葉からは、強いこだわりが感じられます。中島醸造ではシンプルな味噌のほかに、なんと『旬な菜』とコラボレーションした商品も。地元食材にこだわりを持つお店同士のコラボで生まれたふき味噌やにんにく味噌、青とうがらし味噌などは旬な菜のオンラインショップからお求めいただけます。

店内の様子

最後に、中島さんがご自身の好きな食べ物と味噌を掛け合わせて造ったオリジナル商品を紹介してくださいました。 「私はしょうがが大好きなので、しょうが味噌を売っています。購入されるお客さんに『これどうやって使うんですか?』と言われいつも迷うのですが、個人的には生姜焼きがおすすめです。」 遊び心とこだわりをもって味噌を造り続ける中島醸造。温泉イーツでは中島醸造の味噌、しょうが味噌、おいしいしょうゆ豆が購入できます。また贈答用の味噌も取り扱っているので、新型コロナウイルスの流行でなかなか会えない親族やお世話になっている方に、中島醸造の味噌を送るのもおすすめです。会いたくても会えない人に中島醸造の味噌をいかがでしょうか? 中島醸造 Webサイト https://homaremiso.com/index.php
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地元の原料を使って、全力で味噌造り 伝統食、郷土食を守ります

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026-275-1069
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〒389-0821
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